浴室
留守にしていて大変申し訳ございませんでした!!m( _ _;)mちょっと会社に泊まり込んでました。ヨソで起きたトラブルの余波がこっちまでくるといけないので、ヨソの手伝いをしていたんです。
うちの社の仕事を片すわけじゃないから時間外手当は出るけどこっちの仕事は滞るわけだし、泊まり込みまでしてヨソの後始末をするってのは我が社にとっては割に合わないですよねって言ったら、上司曰く今回の件はヨソへの大貸しになったからむしろプラスなのである、ということだったけど。でもこっちの貸しとは言っても、それに見合うトレードを受けられる相手とは思えないんだよね。友達じゃなくてビジネスなんだから、助けないで切り離したほうが良いと思うけど。仕事なんだから金になるビジネス的慈善活動をするべきであって、本当の慈善活動をしちゃったら駄目でしょうよ。ヨソを助ける余裕があるところを見せることで社が業界での株を上げたと思えば良いけど、金としての報酬は完全に割に合わないよね。
私「・・・と思う。まあ、上層部には考えがあるんだろうけど」
アパートに帰ってきて、冷え切った部屋を暖房で温めながら言うと、Dはうなずきました。
D「さゆは、色々考えていて偉いね」
私「・・・ええ!?」
なにそれ!!もっと真剣に話に乗ってくるかと思ったのに!!
なんだか拍子抜けして、おかしくなって笑えてきた私は、あははと間抜けな笑い声を出しながらベッドに横になりました。
私「ふぅー、さすがに疲れた・・・」
D「今日はもうお休み」
私「うん、お風呂入ったらね」
D「入浴は、明日におし。もう今日は眠ったほうがいいよ」
私「お風呂入らないと、なんか気持ち悪くてね」
もそもそとバスタオルとパジャマを出して、そうだ、と思いつきました。
私「Dも一緒に入る?」
仕事中ずっと私の影の中に入っていてもらったし、職場の仮眠室には他の女性もいて触覚の訓練もできなかったので、Dはつまらなかったんじゃないかな。少しでも一緒にいてあげたほうがいいよね。普段だったら恥ずかしいとか思ってお風呂になんて誘えないけど、なんか今疲れてるせいか、あんまり恥ずかしいとかの気分にならないみたい。
D「そうだね。君が浴槽の中で眠ってしまわないか心配だからね」
とても心配そうに言われました。本当はお風呂に入ること自体やめさせて、早く睡眠を取らせたいんだろうなあ。
メイクを落として、最近好きなテラクオーレのダマスクローズのシャンプーで髪を洗って、ボディソープで体を洗ってから、お湯につかります。
私「はー・・・きもちー・・・」
ジョー・マローンのバスオイルを浴槽の中に垂らすと、途端に甘い香りが広がりました。レッド・ローズです。
私「テラクオーレのバラの香りをかいだ後だと、やっぱり人工的に感じるね」
本物のバラの香りとは違うけど、これはこういう良さがあるよね。
D「どちらも甘くて良い香りだけど、さゆの香りには勝てないよ」
以前と同じように浴槽のふちに外向きに腰掛けて、振り返るような姿勢でDがこちらを見ています。(詳細は過去記事「お風呂」参照)浴室にDがいるのは不思議な感じだなあ。普段の私だったら、恥ずかしいとか言って慌ててるんだろうなあ。
私「Dも浴槽に入る?」
D「僕まで入ると、浴槽が狭くなって、さゆが足を伸ばせなくなってしまうからね」
私(それにしてもD、普段と全然変わらないなあ・・・)
Dはとても平然としています。私の裸を見ても、少しも動じていません。Dは人間の体を見ても何も感じないって言ってたし、そもそも生殖行為では増えない種族って言ってたもんね。私の裸を見ても、何も思うことなんて無いんだ。恥ずかしがってるのは私だけなんだね。
私(恥ずかしくない気分のときは、一緒にお風呂に入るようにしようかな・・・)
D「さゆ!!」
私「・・・あ」
Dに呼ばれてハッとすると、少しうとうとしかけていました。
D「もう上がったほうがいいよ」
私「うん。ありがとう」
どうやら相当頭が働いていないようです。こういうとき本当にDの存在はありがたいよ。ありがとうねD。
髪の毛を乾かすと、本当に眠気が襲ってきて、私はベッドの上にフラフラと上がりました。
私「D、ゴメンね。すごく眠くなっちゃって・・・」
触覚の訓練もしてあげたかったのにな。こんなことなら、浴槽につかっている間、触覚の訓練をさせてあげれば良かった。
私「眠っちゃうまでの間、少しだけでも触覚の訓練しようか」
横になって腕を差し出すと、Dはいつもの笑みを浮かべたまま、首を横に振りました。
D「もうお休み。触覚の訓練は明日にしよう」
私「でも・・・」
D「君には休息が必要だよ。ほら、手を握っていてあげるから、ゆっくり眠って休むんだよ」
ベッドの上に出した私の手に、そっと手を重ねるようにして、Dが手を握ってくれました。
D「お休み、僕の眠り姫」
うちの社の仕事を片すわけじゃないから時間外手当は出るけどこっちの仕事は滞るわけだし、泊まり込みまでしてヨソの後始末をするってのは我が社にとっては割に合わないですよねって言ったら、上司曰く今回の件はヨソへの大貸しになったからむしろプラスなのである、ということだったけど。でもこっちの貸しとは言っても、それに見合うトレードを受けられる相手とは思えないんだよね。友達じゃなくてビジネスなんだから、助けないで切り離したほうが良いと思うけど。仕事なんだから金になるビジネス的慈善活動をするべきであって、本当の慈善活動をしちゃったら駄目でしょうよ。ヨソを助ける余裕があるところを見せることで社が業界での株を上げたと思えば良いけど、金としての報酬は完全に割に合わないよね。
私「・・・と思う。まあ、上層部には考えがあるんだろうけど」
アパートに帰ってきて、冷え切った部屋を暖房で温めながら言うと、Dはうなずきました。
D「さゆは、色々考えていて偉いね」
私「・・・ええ!?」
なにそれ!!もっと真剣に話に乗ってくるかと思ったのに!!
なんだか拍子抜けして、おかしくなって笑えてきた私は、あははと間抜けな笑い声を出しながらベッドに横になりました。
私「ふぅー、さすがに疲れた・・・」
D「今日はもうお休み」
私「うん、お風呂入ったらね」
D「入浴は、明日におし。もう今日は眠ったほうがいいよ」
私「お風呂入らないと、なんか気持ち悪くてね」
もそもそとバスタオルとパジャマを出して、そうだ、と思いつきました。
私「Dも一緒に入る?」
仕事中ずっと私の影の中に入っていてもらったし、職場の仮眠室には他の女性もいて触覚の訓練もできなかったので、Dはつまらなかったんじゃないかな。少しでも一緒にいてあげたほうがいいよね。普段だったら恥ずかしいとか思ってお風呂になんて誘えないけど、なんか今疲れてるせいか、あんまり恥ずかしいとかの気分にならないみたい。
D「そうだね。君が浴槽の中で眠ってしまわないか心配だからね」
とても心配そうに言われました。本当はお風呂に入ること自体やめさせて、早く睡眠を取らせたいんだろうなあ。
メイクを落として、最近好きなテラクオーレのダマスクローズのシャンプーで髪を洗って、ボディソープで体を洗ってから、お湯につかります。
私「はー・・・きもちー・・・」
ジョー・マローンのバスオイルを浴槽の中に垂らすと、途端に甘い香りが広がりました。レッド・ローズです。
私「テラクオーレのバラの香りをかいだ後だと、やっぱり人工的に感じるね」
本物のバラの香りとは違うけど、これはこういう良さがあるよね。
D「どちらも甘くて良い香りだけど、さゆの香りには勝てないよ」
以前と同じように浴槽のふちに外向きに腰掛けて、振り返るような姿勢でDがこちらを見ています。(詳細は過去記事「お風呂」参照)浴室にDがいるのは不思議な感じだなあ。普段の私だったら、恥ずかしいとか言って慌ててるんだろうなあ。
私「Dも浴槽に入る?」
D「僕まで入ると、浴槽が狭くなって、さゆが足を伸ばせなくなってしまうからね」
私(それにしてもD、普段と全然変わらないなあ・・・)
Dはとても平然としています。私の裸を見ても、少しも動じていません。Dは人間の体を見ても何も感じないって言ってたし、そもそも生殖行為では増えない種族って言ってたもんね。私の裸を見ても、何も思うことなんて無いんだ。恥ずかしがってるのは私だけなんだね。
私(恥ずかしくない気分のときは、一緒にお風呂に入るようにしようかな・・・)
D「さゆ!!」
私「・・・あ」
Dに呼ばれてハッとすると、少しうとうとしかけていました。
D「もう上がったほうがいいよ」
私「うん。ありがとう」
どうやら相当頭が働いていないようです。こういうとき本当にDの存在はありがたいよ。ありがとうねD。
髪の毛を乾かすと、本当に眠気が襲ってきて、私はベッドの上にフラフラと上がりました。
私「D、ゴメンね。すごく眠くなっちゃって・・・」
触覚の訓練もしてあげたかったのにな。こんなことなら、浴槽につかっている間、触覚の訓練をさせてあげれば良かった。
私「眠っちゃうまでの間、少しだけでも触覚の訓練しようか」
横になって腕を差し出すと、Dはいつもの笑みを浮かべたまま、首を横に振りました。
D「もうお休み。触覚の訓練は明日にしよう」
私「でも・・・」
D「君には休息が必要だよ。ほら、手を握っていてあげるから、ゆっくり眠って休むんだよ」
ベッドの上に出した私の手に、そっと手を重ねるようにして、Dが手を握ってくれました。
D「お休み、僕の眠り姫」