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かぐや姫

申し訳ございません!!なんか沢山拍手を頂いてしまって・・・本当にありがとうございます!!もしかして更新が途絶えたせいで、さゆの奴死んだ?病気でついに死んだ?みたいにご心配お掛けしてしまったのでしょうか!!元気です!!まぎらわしいマネをして申し訳ございませんでした!!本当に皆様ありがとうございます!!

梅の花が咲くこの頃、少し寒さが和らいできたこともあって、天気が良い日の昼間はぽかぽかと温かいですね。でも、日が落ちると流石に冷えるようです。今日手袋をしないで帰ってきたら、アパートに着く頃にはすっかり指先が冷え切っていました。

私「ふー、寒かった。やっぱりまだ手袋が必要だよね」

ぬるいお湯で手を洗っているのに、指先だけ熱く感じます。そこだけ冷えているからです。タオルで拭いた後、ベッドに座ってハンドクリームを塗る私の様子を、隣に腰掛けているDがじっと見ています。

D「それが終わったら、手をかしてごらん」

私「うん」

手を繋いでくれるのかな。手の甲にキスしてくれるのかも。それとも触覚の訓練を始めるのかな。私はDと接触することが大好きなのですが、Dはそのことを知っていて、私を喜ばせようとして積極的にスキンシップをしてくれているようです。

私「はい、できたよ」

早くDに触りたかったので、急いでハンドクリームを塗り終えて、右手をDに差し出しました。Dは私の手を自分の右手で受けて、そっと口づけを落としてくれました。

私(わ、わあ!)

手の甲に、ふわっとした唇の感触を感じました。

D「指先が、すっかり冷えてしまっているね」

冷えた私の指先にも、優しいキスをくれました。ふわっとしたDの唇の感触と、かすかな温かい息を感じます。ふわふわと指に何度もキスをくれた唇が、ゆっくり開いて、赤く濡れた舌が見えました。

私「わああ」

D「おや」

急いで手をひっこめた私に、Dがくすくす笑いました。

D「まだ何もしてないよ」

あ、あのまま手を預けていたら、やっぱ・・・舐めてもらえたのかな、口の中に入れてもらえたりして・・・Dの口の中ってあったかいよね。

私「うう・・・」

私のばかあ!!本当はしてほしかったくせにいいい!!いちゃいちゃしたかったくせにいいい!!

一人心の中でジタバタ叫んでいる私とは違って、Dは全くいつも通りです。私の手にもう一度触れて、そっと自分のほうに引き寄せました。

D「こんなに冷えて、かわいそうにね」

今度は両手で私の手を包んで、そっとさすり始めました。どうやら温めようとしてくれているみたいです。

私「Dの手は、全然冷えてないね」

前に雪が降った日も、Dの手は全然冷えてなかったんだよね。私の手はすごく冷たくなっちゃったんだけど。(詳細は過去記事「呼吸と心音」参照)

D「人間じゃないからね」

前回も同じこと言ってたよね。フムフムとうなずいた私を見たDは、口元の笑みを深くして、片手を私の頬に当てました。

私「冷たっ!!」

Dはすぐに手を離しました。私の頬に触れたDの指先が、氷のように冷たかったのです。

私「え?え?」

D「人間じゃないからね。こうして冷やすこともできるよ」

再び私の手を包みに戻ったDの手は、もう今まで通りの温かい指先になっていました。

私「すごいね・・・」

でも考えてみれば、Dは私の幻覚を制御してくれているのです。つまり自由に操れるのです。そして、冷たくできるということは、きっと熱くもできるし、痛くもできるのです。そういう能力を持ちながら、Dはいつも私が喜ぶような優しくて温かくて気持ち良い触り方を選んでくれているのです。

私「ありがとうね」

D「?」

私が脈絡無くお礼を言ったからか、Dはいつもの笑みを浮かべたまま、不思議そうに首をかしげました。

D「こちらこそだよ。いつもありがとう。さゆ」

でもすぐに嬉しそうな表情になって、お礼を言ってくれました。

私「お礼を言うのは私のほうだよ!!いつも本当にありがとうD!!」

私は、もふっとDに抱き付きました。Dには感謝してもしきれないよ。Dがいなかったらここまで来れなかったもん。



私「お~、 んぶらまいふ~」

下手なイタリア語で、オンブラ・マイ・フを歌っているつもりなのです。アパートなので、他の部屋の迷惑にならないように小さな声で、CDに合わせて口ずさんでいます。私はバロック音楽が大好きなので、嬉しいときや落ち込んだときや悩んだりしたときに、ことあるごとに自分の気分にそった曲を聞いたり歌ったりしたくなるのです。

私「でぃ~、う゛ぇ~、じぇ~、た~、びれ」

ベッドに腰掛けている私のお腹に両腕を回して、後ろから抱っこするような格好でDが座っています。

D「かわいいね」

私「えっ」

声が止まりました。ど、どこが可愛いかったんだろう?顔を真っ赤にした私が黙った今、森麻季さんの美しい歌声だけが続いています。それを聞きながら我に返ってみれば、シロウトが下手な外国語でるんるん機嫌良く歌っちゃって、ホント恥ずかしいっていうか・・・

D「おや、もうやめてしまうのかい?」

羞恥心で内心大変なことになっている私に、Dが頬をすり寄せてきました。

D「さゆの声は本当にかわいいね」

あ、あああ・・・!!

D「もっと聞かせておくれ」

私「じゃ、じゃあ歌じゃなくてお話にするね・・・」

それ以上歌い続けられるほどの心臓は、私にはありませんでした。Dはこういう甘いことを言って私をドキドキさせるのです。私を喜ばせようとして言ってくれてるんだけど、効果覿面すぎるよ~!!

私「え、えーっと・・・お話・・・えと、昔々、おじーさんと、おばーさんが・・・」

混乱した私は、何故か、かぐや姫の話を始めてしまいました。な、なんでだ私。洋風のお伽噺のほうが得意だし詳しいのに。

D「なるほど、危なかったね。竹ごと一緒に切られなくて良かったね」

怪しい記憶で語られる話を、Dはうなずきながら真剣に聞いてくれます。

私「・・・というわけで、帝は不老不死の薬を燃やしてしまったの。もったいないでしょ?」

欲しがっている人は沢山いただろうから、あげれば良かったのになあ。もしくは金持ちに売って、その金を政府の予算に入れるとか貧困層に配るとか。

D「姫のいない世界で永遠に生き永らえても意味が無いからね。永遠の命を持つ姫と一緒にいたかったからこそ、帝は不老不死の薬を望んだのさ。同じ理由で、他の人間にも必要の無いものだよ。その人間にとって大切な人間は、不老不死ではないのだからね」

私「・・・・・・」

金のことばかり考えた私って最低!!

私「そ、そうだよね。それだけ帝は姫のことが好きだったんだね。私も、もしDが月に帰るとか言ったら・・・」

Dは月とは関係無い種族らしいから、月に帰るなんて無いだろうけどさ。

私「・・・そしたら私も帝みたいに、Dのいない世界なんて」

Dの指先が、私の唇をふにっと塞ぎました。私が驚いて目を見開いていると、温かい指先はそっと離れました。

私「な、何で言わせてくれなかったの?」

Dはいつも通りの笑みを浮かべて、ただ黙って微笑んでいます。私は口を塞がれないように、Dの両手を押さえながら、急いで口を開きました。再びDに抵抗される前に、今度こそは絶対に言うのです!!

私「Dのいない世界なんて嫌だよ。ね、ねえ・・・私、本当にDのこと大好きなの!!」

あっけなく全部言えました。Dと私の力の差は格段なので、私は全力で押さえていたのですが、Dは全く抵抗しようとしませんでした。私に押さえられている腕に力を入れることすらしませんでした。

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