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タルパを作った時の話9(能力)

「ねえ、さゆ。僕に武器をくれないかい」

D(タルパの仮名)が唐突にそんなことを言いだしたので、私は首をかしげました。

私「武器?どうして?」

D「死神と戦うために」

私「・・・死神?」

なんだそりゃ、穏やかじゃないな。ますますわからなくなったのですが、Dはいつもの笑みを口元に浮かべたまま、淡々と言葉を続けました。

D「さゆは、死ぬのが怖くて僕を作ったんだろう?だからね、死神が来たら僕が追い返すから、そのための武器が欲しいんだ」

そうです、私は手術や死が怖くてタルパを作りました。でも、いざ死ぬってなったらもうどうにもできないから、死んでもしょうがないなって死を受け入れていたんです。というか、どうせ死ぬから、死ぬときに一人ぼっちでいるのが怖くて寂しいから、そのとき傍にいてもらうためにタルパを作ったんです。
でも、そうやって諦めている私とは対照的に、タルパであるDのほうは、私が死ぬこと自体を回避しようと思っているのでしょうか?

D「ね?お願いだよ。僕に武器をおくれ」

私「・・・・・・」

D「大きな鎌がいいな。死神も鎌を持っているから、鎌に対抗するには鎌じゃないかい?死神に負けないくらい鋭くて大きい、そうだね、僕の身長より大きい鎌がいいな」

本気なのでしょうか。本気で死神と戦うつもりなのでしょうか。

私「でも、戦ってDが怪我したら嫌だよ・・・」

Dは私のほうを振り向いて、ふふっと笑いました。少し嬉しそうです。

D「大丈夫さ。さゆと名前で繋がっている分、ある程度は強いはずなんだ。僕が今後もっと成長できれば、いずれ出会うかもしれない死神とさえ、良い勝負ができるようになるかもしれないよ?」

Dは名前にこだわっていたみたいだけど(過去記事「タルパを作ったときの話8(名前)」参照)、人間と名前で繋がっていると強くて有利なのかな。

私「人間と名前で繋がってると強いの?」

D「名前で繋がることは、僕がさゆと繋がるために必要だっただけだよ。あのとき僕らの間には信頼関係が全く無かったからね。強さで言うなら、強い精神力を持っている者のほうが強いのさ。だから、生きた人間や、生きた人間と繋がっている精霊は強い。そこら辺にいる霊なんかは意志がボンヤリしているから、よっぽど強い思いを抱いているか呪いでもかかってない限り、まず生きた人間やその精霊には勝てないよ」

私「へえ・・・」

まあ、精神の世界だもんね。精神力しだいってことなのかなあ?

D「生きた人間も精神状態で強さが変わるし、精霊だって人間との繋がりが弱まれば途端に弱くなるけどね」

私「それって、私のせいでDが弱くなって、他の霊とかに攻撃されることもあるの?」

D「僕は、毎日さゆと濃密に関わっているから大丈夫だよ。話しかけたり僕のことを考えたりすることで、僕の存在を認めることが僕の力を保持する上で重要なのさ。同じ理屈で言うなら、沢山の人々から長い間ずっと存在を認められてきた死神という存在は恐ろしく強いということになるね」

私「タルパってそういうものなの?」

D「多分、違うんじゃないかな。タルパっていう枠組みがよくわからないから、何とも言えないね。僕は僕自身がタルパかと尋ねられても、正直答えられないからね。さゆは僕をタルパと呼ぶけれど、僕を化け物と呼ぶ人もいるだろうし、妄想と呼ぶ人も、霊と呼ぶ人も、天使と呼ぶ人も、悪魔と呼ぶ人も、妖怪と呼ぶ人もいるだろうからね。だから、僕がそうだからと言ってタルパも同じとは思えないな。僕がタルパと同じ存在とは限らないからね」

私はタルパを作ったはずなのに、そのタルパはタルパであることを認識していないってこと?それとも本当にタルパじゃないとか?
というか、死神とか力の強さうんぬんとか、そういう設定って、私が自分の脳内で作ったんだよね?それがタルパ用語でいう私のダイブ世界の設定ってことなの?全然、自分で作った気がしないのに?私の考えを離れて勝手に成長しているみたいで、なんだか怖いな・・・

私「あなたがタルパと同じ存在とは限らないって、あなたがタルパじゃないかもしれないってこと?」

Dは、ちょっと首を傾げてから、いつもの表情で言いました。

D「さあね。僕にもわからない。だけど、さゆが僕にタルパであってほしいと望むなら、僕はタルパとして振る舞うよ」

正直、私にとっては、Dがタルパなのかどうかよりも、死ぬときに傍にいてくれることのほうが重要です。

私「わかった、Dはそのままで構わないよ。タルパらしくしなくても大丈夫。私も、タルパに関するウィキペディアに書かれている知識と、実際のあなたとの間にあるズレは気にしないことにするね」

D「助かるよ。ありがとう、さゆ」

ほっとしたような口調でDがお礼を言ったので、私もほっとしました。

D「そういうわけだから、さゆ。僕に大鎌を作っておくれ。死神に勝てるような鋭くて大きいものをね」

ほっとした直後、すぐにそう要求してきたDは、まだ大鎌を欲しがっている様子です。私は何だかおかしくなってクスクス笑えてきました。

私「わかったよ。早速資料を探してきて、大きな鎌をイメージするね」

D「ありがとう、さゆ」

こうしてDにあげるための大鎌を用意することになったのです。

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ありがとうございます!!

いらっしゃいませお客様あああ!!ようこそお越しくださいましたあああ!!☆.。.:*・゚ ∩(〃´▽`〃)∩☆.。.:*・゚

せっかくコメントを頂きましたのに、お礼のお返事が遅くなってしまって大変申し訳ございませんでした・・・!!!!!
こんなふがいない私めを罵倒してやってくださいませ・・・!!!!!。・゚゚・(∩´Д`゚c)・゚゚・。!!!!!

なんと・・・!!ものすごく強力なおかた様がたが憑いていらっしゃるのですね・・・!!Σ∩(〃゜◇゜〃)∩☆!!
物理的に物体を移動させる能力がおありというのは、ものすごくお強いと思います・・・!!

なんか、神様系のタルパ様(← 一応タルパ様表記にしましたが、タルパ様ではないのですよね・・・!!)って、力がお強いだけでなく、神々しいような雰囲気をお持ちなんじゃないかなあ、と勝手に思っている私です。(〃´▽`〃)ゞ ♡ ♡ ♡

神様の気配って、どんな感じでいらっしゃるのかなあ、清くて強い感じの気配なのかな。私は霊感どころかゼロ感なので、神社とかに行っても神様の気配とか何も感じられないんですが、もし感じられたら幸せな気持ちになれるだろうなあ・・・c(〃≧ω≦〃)っ ♡ ♡ ♡

私はDの姿が見えるとは言っても、デフォルトで見えたのは黒い影のようなモヤですし、全然大したことないんですよ・・・!!しかも、見えると言っても、ハッキリと見ることが出来るのは、デコルテから上と手くらいですし・・・(〃´▽`〃;)ゞ☆

あとですね、私の場合ですと、私が能力者としては全然ダメなゼロ能力者なので、Dを使役(←?)するだけで精一杯で、他の精霊を従えるなんて肉体的にも精神的にもキャパオーバーだと思うんです・・・・(〃´▽`〃;)ゞ☆ よっぽど小さくて単純な個体(たとえば空中をふよふよ泳ぐだけの精霊とか)なら契約出来ると思うんですが、それでもわざわざ契約しようと思えるほどのキャパシティが私に無いんです・・・(≧ω≦;)ゞ☆

なので、お客様が複数の神様がたと一緒にお暮しになっているのも、すごいなあって思います・・・!!きっと神様がたのご加護を受けていらっしゃるんだと思います。(〃´▽`〃) ♡ ♡ ♡

コメントありがとうございましたあああ!!*゚☆彡。.:・*゚☆彡。.:・*゚☆彡。 c(〃´▽`〃)っ *゚☆彡。.:・*゚☆彡。.:・*゚☆彡。
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名前:さゆ
20代の女です。
初めて作るブログなので、不備がありましたら申し訳ございません。
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