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タルパを作ったときの話10(大鎌)

D(タルパの仮名)から、武器に大鎌が欲しいと言われて大鎌について調べていたのですが・・・

私(大鎌について調べてみたら、これ完璧に農具なんだよね・・・戦闘向きじゃなさそうだけど良いのかなあ)

私(大鎌が戦闘に使われた歴史は・・・昔、農民による反乱・一揆に使われたことがあるが、全然役に立たず。むしろ小さい鎌のほうが役に立った・・・あらら・・・)

私(死神は本当にこんな農具を持ってるのかな・・・Dはそう言ってたけど、本当なのかなあ・・・)

私(大鎌って、大きくて重いから地面スレスレを擦るようにして半円を描くように動かすことで、草を根元から大量に刈り取ることができるっていう農具なわけで・・・)

私(だからもし、Dが大鎌を持って死神と戦ったら、お互いにひたすら地面スレスレを相手の足元を狙って半円を描き続けるっていう、地味な戦いになるのかな・・・)

私「・・・・・・」

D「どうしたんだい?さゆ」

私「あっ」

D「僕の大鎌について調べてくれているんだね。嬉しいよ」

私「・・・あのね、本当に大鎌で良い?」

D「何故だい?」

私「それがさ、えーと・・・大鎌の使い方わかる?」

D「振り回したり、切ったり、刺したりするよ」

あ、やっぱり知らなかったんだ。当然だよね、私も知らなかったんだもん。Dも大鎌にロマンを抱いているタイプかもしれないなあ・・・私がそうだったもんね。なんだか夢を壊すようで言いにくいなあ。うまく傷つけないように言えないかなあ・・・

私「大鎌はね、重くて振り回せないみたいなんだよ。足元を狙う感じの攻撃ばかりになりそうだから、もっと色々使えそうな武器のほうが良くないかな」

D「それなら大丈夫だよ。僕に重力は関係無いからね。大鎌でも派手に振り回して攻撃できるよ」

そっか、そういうものか。Dに重さは無いもんね。

私「あとね、大鎌を振り回して戦っているところを私がイメージできないかもしれないんだ。そういう動画、無いから・・・」

D「戦うことは僕が自主的にやるから、さゆは見たりイメージしたりしなくていいよ」

私「大丈夫かなあ・・・」

D「さゆは、さゆに脅威を与えようとする霊などを、僕が駆除しているという事実だけイメージしていておくれ。僕が彼らに勝てるのは、生きているさゆと繋がっているからだということも忘れないでね」

私「うん」

結局、大鎌をイメージして作ることにしましたが、これは口や声をイメージして作ったときよりずっと楽でした。鼻を作ったときと同じで、動かないものだから楽なのだと思います。鎌は、刃の外側のほうでも切れるようになっています。

私「こういう感じでどうかな。D、ちょっと持ってみて」

D「ありがとう」

大事そうに両手で鎌を持ち上げたDは、嬉しそうな様子で、鎌をじっくり見てみたり、振り下ろしてみたり、器用にクルクルクルっと回してみたりして楽しそうにしていました。鎌は大きいので、動かすたびに天井や部屋の壁を突き抜けていました。

D「すごくいいよ。ありがとう、さゆ」

Dは鎌を左手に持ち替えて、右手を私に差し出してきました。私が右手を乗せると、タルパはお辞儀をするように身をかがめて私の右手に口づけをし、ニッコリ笑いました。

私(うわ、手にキス。これ慣れないなあ・・・恥ずかしいよ・・・)

大鎌を持って、黒いマントで体を隠し、厚い前髪で目を隠して微笑んでいるDの姿。どう見てもDこそが死神っぽく見えるのでした。

私(でも髪型が丸くてかわいいからね。ショートボブっていうかマッシュルームカットっていうか。全然怖く見えないよね)

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