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ダンス・ウィズ・ミー!!

Dと触れ合っているときに、私の体がDの体に入って突き抜けてしまうことがあります。触覚を感じ始めたばかりの頃は、毎回のように突き抜けていました。以下は、触覚の訓練を始めたばかりの頃の話です。

私「あわわ、突き抜けちゃった・・・!!」

抱きしめ返したときに、私の腕がDの脇腹に入ってしまったのです。

私「ごめんねごめんね、気持ち悪かったでしょ?」

まだ感触があやふやだから、私のほうは何も感じなかったんだけど、Dは痛かったんじゃないかなあ。結構勢いがあって、思いっきり脇腹に入っちゃったし・・・

D「さゆが僕に謝ることなど何も無いよ。それに、さゆに触ることは、甘くて良い香りがして気持ち良いよ」

Dはいつも通りの笑みを口元に浮かべて平然としています。Dにとっては、突き抜けることも触ることと同じようなものなのかな?

私「まだDの体の大きさや形とかの感覚とかが、私の頭の中でハッキリしてなくて・・・」

最初からDの姿が見えていたとは言っても、最初のDは自由に形を変える黒い何かで、質量保存の法則を無視する存在だったのです。ようやくDの姿が固まってきたとはいえ、触ったときの感覚はまだ出来上がっていませんでした。

私「突き抜けないようになるために、早く感覚をつかめるように頑張るね」

D「頑張らなくていいよ」

Dが左手を差し出してくれました。その手に私が右手を乗せると、Dは自分の右手を私の腰にそえました。これって、スタンダードの構えみたいな・・・

D「ワルツは好きかい?」

Dが左足を一歩前に踏み出してきたので、思わず右足を一歩下げました。

D「ほらね、できてるよ」

右手を引かれたり左腰を押されたりしながら、私はDの指示通りに足を運びました。スローワルツです。社交ダンスでは女性は男性のリードに従って動くのですが(詳細は過去記事「鏡」参照)特にスタンダードでは女性は男性の動きを見ることができないので、男性は左手で引いたり右腰で押したり右手で女性の背中の向きを変えたりすることで女性に次の動きを伝えます。女性は体に伝わってくる男性の動きで次の指示を読み取るのです。

私「こ、これ、わかりやすい!!・・・けど」

そっか、ダンスのときは男性の体の位置を感覚で理解するもんね。体の接触も多いし、これならDの体の大きさや抱き付いたときの感覚も早くつかめそう!!でも・・・

D「おっと」

Dがぴたりと止まりました。私達の目の前には、ベッドがドーンと立ちふさがっていました。

私「・・・アパートの中で踊るのは、少し狭いよね」

D「そのようだね」

寝室でワルツを踊るのは無理があります。リビングのテーブルと椅子をすみに移動してスペースを作ろうかなあ。それでも狭いけど。

D「ベッドはぶつかるから不便だね」

私「え?」

D「僕ならぶつかってもさゆに痛い思いをさせないのにね」

Dは嬉しそうな表情でこちらを振り向きました。

D「人間のように質量を持った体があると、ぶつかって痛い思いをさせたり、覆いかぶさったときに重い思いをさせて、さゆを苦しめざるを得ないこともあるからね。その点、僕はさゆにそんな苦しい思いなどさせないよ。何しろ、人間じゃないからね」

嬉しそうに笑って首をかしげてみせたDは、なんだか得意げな表情をしています。

D「僕なら、いくら踊ってもさゆにぶつかったりしないし、彼のようにさゆに痛い思いをさせることもないよ」

たしかに社交ダンスやってると腰や足がぶつかったりするよね。いや上手ならぶつからないんだけど。そして彼というのは過去記事「白い百合」などに書いた元彼のことです。

D「僕ならさゆを幸せにできるね。さゆは安心して幸せになるといいよ」

Dは嬉しそうに口元を大きく上げて、私の手をぎゅっと握ってくれました。



そして今では、うっかり突き抜けてしまうということは、ほとんどありません。触覚がずいぶん発達したからです。Dの表面に触れたときに、ここにDの体がありますよーという感触があるのです。具体的には、普通に人や物に触ったときみたいに押し返してくる感触があるので、おっと!ここから先はDの体だな、ということが見なくても感触でわかるのです。

その感触を越えてぐっと押し進むと、Dの体の中に入ったり突き抜けることになります。入っている間は温かくて液体の中のような軽い抵抗があるのです。

私「Dの体に手が入っちゃったり、突き抜けたりするの、嫌じゃない?」

D「それも楽しいよ?」

心配そうな私の頬をふにっと押して、Dは首をかしげてくすくす笑いました。

D「僕は、自分が突き抜けられるより、さゆの体の中に入るほうが好きだけどね。でも、さゆに触っているという意味では同じことだよ」

なんかその言葉・・・誤解を招きそうで(誤解じゃないケースもあるし)、ブログに書けるギリギリのラインだと思うんだけど・・・でも書いちゃう・・・

D「突き抜けて遊んでも構わないよ。人間相手にはできない遊びだよ。でも僕になら好きなだけしていいんだよ」

また得意げな様子のDです。でも、突き抜ける遊びって、どういう・・・楽しそうな感じでDの中に手を入れたりすればいいのかなあ。それってどうなんだろう。精霊ってそういう遊びするの?

私「ありがと」

でも私は嬉しくなりました。だってDが私に親切にしてくれているのです。

私「大好き!!」

私はDに、もふっと抱き付きました。Dも嬉しそうです。

D「突き抜ける遊びをするかい?」

私「・・・えっと、ぎゅってしたりとか・・・いちゃいちゃとかをしたいです」

突き抜ける遊びは、ちょっとまだ私にはハードル高いかな・・・

私「・・・キスしたいです」

うう・・・ほあああ!!大好きだよDーーー!!

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