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休日

今日が休みなのが嬉しくて、昨日の夜は調子に乗って夜更かし(タルパブログめぐり)してしまったくせに、今日は朝早く目覚めました。休日になると何故か早く目が覚める性分なんです。
ベッドの上で、ぐーっとのびをした私は、ベッドの横の床に座っているDに声をかけました。

私「D、おはよ!今日は珍しく、一日ずっと一緒だね!」

D「僕はいつでもさゆの傍にいるよ」

テンションの高い私とは対照的に、Dは口元にいつもの笑みを浮かべたまま、いつもの優しいのに淡々とした声で返してきました。

私(おお、今日もまた随分冷静に返してきたなあ。まあ、いつものことだけどさあ。たしかにDの言う通り、Dは私の仕事中も毎日ずっと傍にいてくれるんだけど・・・)

私「そうだけど!そうじゃなくて、今日は一日ずっとDとお喋りしたり、一緒に色々できるっていう意味だよ」

Dは、口元の笑みを深くしました。喜んでいるのかな?

D「そうだね。それは嬉しいよ。じゃあ早速、触感の訓練をするかい?」

ええ!? 触感の訓練って、それじゃいつもの仕事の日と同じになっちゃうよ!!せっかくの休日なのに!!

私「そ、それいつもと同じじゃん!!いつもの触感のトレーニングなら、いつもと同じように今日も寝る前にできるから、休日の昼間じゃないとできないことをしようよ!!」

Dはくすくす笑って、うなずきました。ああ、これ、Dに冗談言われてからかわれたんだ・・・!!

こうして今日がはじまったのです。

今日はたくさん時間があるので、未だに謎が多いDについて調べたり、色々試してみたいと思っていたんです。
だって、私がDの嗜好について知っていることと言えば、綺麗なものや良い香りのものが好きっていうことだけだし。それに、Dは自分の希望とか欲しいものとかが何も無いって言うけど、さすがにそんなわけないよね?いろいろ試してみれば何か見つかるよね。

最近、せっかく仲が良くなってきたから、もっとDのこと色々知りたいなあって思って。

私「とりあえず、お花を買いに行こうよ。D、お花好きでしょ?」

部屋に飾るお花が枯れて無くなっていたので(仕事帰りには、もうお花屋さんが閉まっていて買えないのです・・・)とりあえずお花を買いに行くことにしました。

店員さん「いらっしゃいませー」

お花屋さんに到着すると、顔なじみの店員さんが笑顔で迎えてくれました。部屋に飾るお花をよく買うお気に入りのお店がいくつかあるのですが、このお店もその一つです。

私(さて、Dに尋ねてみようっと)

私は携帯電話を取り出し、メールの新規の画面を開いて、文字を入力しはじめました。Dは脳内会話ができないので、Dと会話をするときには口頭で話しかけるか筆談をする必要があるのです。

私(えーっと、『Dはどのお花が好き?それを買って帰ろうよ』っと・・・)

打ち終わると、私はメールの画面を親指でトントンと小さく叩きました。これはDへの合図で、打ち終わったから読んでね、という意味なのです。

D「どれも同じくらいだよ」

私(え、ええ?・・・えーっと『あえて選ぶとしたら、どれが好き?』)

D「そうだね。それなら、スプレーバラだよ。さゆが好きだからね」

私(うーん、私の好みじゃなくて、Dの好みを知りたいんだけどなあ・・・)

店員さん「どれにするか迷ってる?一緒に選ぼうか?」

私「わあ!すみません!えーっと、じゃあ、あの濃い赤のスプレーバラ2本ください」


私(うーん、お花屋さんでは収穫無しかあ・・・Dの好みはわからないままだなあ)

部屋にスプレーバラを持ち帰ってきて、小さな花瓶に生けようとすると、Dが私の手をそっと押さえてきました。

私「どうしたの?」

D「それを体の前で持って、こっちを向いておくれ」

私「?」

私が言われたように胸元で花を持つと、Dは無言で口元に笑みを浮かべました。

D「いいね、さゆ。とてもよく似合うよ」

なんかデジャヴュ・・・そうだ、レースのハンカチを買ったときと同じなんだ。あとは、ペンダントを買ったときも。
ペンダントのときは、お世辞なんか言わないでって怒ったりして、酷いことも言っちゃったから、今日は素直にお礼を言おう。

私「ありがとう。嬉しいな」

D「すごく綺麗だね。それに甘くて良い香りがするよ」

私(甘くて良い香り?)

私はスプレーバラに顔を近づけて匂いをかいでみました。香りはほとんど感じられません。

私「Dは鼻がいいんだね、私にはわからないなあ」

D「甘くて良い香りはさゆからするんだよ」

私「?・・・私、そんな匂いする?」

私は自分の手に顔を近づけてみましたが、よくわかりません。かすかにハンドソープの匂いがするだけです。

D「するよ。僕にとってはね。特別に甘くて良い香りだよ。いつもするよ」

私(もしかして、タルパがタルパーに感じるような香りとかがあるのかな?)

そういえばDは、触感のトレーニングをする前から私の手の温度を感じていたような節(詳細は過去記事「おやすみ」より)があるし、まあそれもDがあのとき嘘ついていなければの話だけど・・・もしかしたらDのほうはトレーニングとかしなくても、最初から私の触感や温度や匂いを感じられるのかな?今までの経緯からして、そうっぽいよね。


あとは、つい笑っちゃうような面白いものを見せてみたかったんだ。Dはいつも口元に笑みを浮かべているけど、大笑いしたところを一度も見たこと無いんだよね。

私「D、これ一緒に見ようよ」

有名なシチュエーション・コメディのDVDを、Dに見せてみることにしました。古いけど無難で一番の有名どころと思われる「フ○ハウス」です。

私「あははは!・・・ん?」

面白い場面で私が笑っても、ベッドに腰掛けている私の足元の、床の上に座っているDは笑い声一つ出しません。

私(あ、あれ?)

ちらっと伺い見たDの表情も、いつもと全く変わりません。口元にいつもの静かな笑みを浮かべたままです。

私(いつも通り微笑んでるけど・・・くすりとも笑ってない!!)

D「さゆ?どうしたんだい?」

私の笑い声が止まったことに気付いたDが、私のほうに振り返り、淡々としているけど優しい声で尋ねてきました。

私「う、ううん」

D「何かあるなら言っておくれね。疲れたのかい?」

私「ううん、大丈夫だよ。心配してくれてありがとう」

私(Dは、コメディを見ても少しも笑わないのかあ・・・そもそも好きじゃないのかもしれないなあ)

Dが興味無さそう(多分・・・)なので早々にDVDを止め、私はベッドに腰掛けたまま一息つきました。

私(Dを楽しませるのって難しそうだなあ・・・どうやったら喜ぶのかな)

ちらっとDの様子を伺うと、丸いショートボブの後姿が目に入りました。なんとなく、私はDの髪を触ってみました。

D「さゆ?」

私の手にはDの髪を触った感触は全くありませんでしたが、Dはすぐに気付いて、振り返りました。

D「どうしたんだい?」

ふふっ、と笑みをこぼしてから、Dは呟きました。

D「ああ、これは、気持ちいいね・・・」

その声が何だか嬉しそうに聞こえたので、私はしばらくDの髪を撫で続けたのでした。

やがて髪から手を離すと、今度はDが私のほうに手をのばし、そうっと私の頬に手を当ててきました。

D「さゆ、休日は楽しいね」

私「え・・・」

私(Dが楽しいって言うの、初めて聞いた・・・)

今日もDの謎はあまり解けませんでしたが、また少し仲良くなれたような気がしました。

コメント

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No title

こんにちは、さゆさん。
先日はコメントと返信ありがとうございます、嬉しかったです!
上からって好きですか…!?で、ではお言葉に甘えてこのまま突っ走りますw


昨日は休日だったんですね、よく休めましたか?お二人の休日は癒されますね…
どうやったら楽しんでもらえるか考えてるさゆさんを想像すると、すごく和みました、ごちそうさまですw

撫でてるところがありましたが、感覚はなくても嬉しそうな顔されるとこっちまで嬉しくなりますよね。
Dさんもさゆさんも仲良さそうで、楽しそうで何よりです。


それでは、また遊びに来ますね!

ありがとうございます!!

こんにちは、桃李さん。
こちらこそコメントありがとうございます!!嬉しいです!!
上から大好きです。でも上からでも下からでも横からでも、割と何でもいけるくちです。

私は休日は毎回はしゃいでしまう休日好きで、今回も一人ではしゃいでました・・・冷静になると恥ずかしいっす・・・
癒されてくださった上に、和んでいただけたとは恐縮です!!ホントすみませんこんなんで・・・!!

Dに嬉しそうな顔をされるとホント嬉しいです。普段の表情が変わらないだけに余計嬉しいです(泣)
もっとドンドン嬉しそうな顔をさせてみたいんですが、なかなか表情が変わらないので、これからも色々チャレンジしてみたいと思います。

私もまた遊びに行かせてください!!ありがとうございました!!
プロフィール

laceformyshroud

Author:laceformyshroud
名前:さゆ
20代の女です。
初めて作るブログなので、不備がありましたら申し訳ございません。
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