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嗅覚

さっき帰ってきました。今日はもう、即行で食事してお風呂に入って眠ります。

仕事がますます忙しくなってきました。でも、この忙しい雰囲気は嫌いじゃないんです。
仕事中は各自バラバラに自分の仕事に専念するんですけど、それも大好きです。一人で集中して行う仕事はすごく自分に向いていると思います。でも、そうやって皆が一人で頑張った仕事を持ち寄って、最終的にまとめて一つにすると、大きな一つの仕事として完成するんです。

いつもはふざけ成分タップリの職場ですが、この年末年始は怒涛の忙しさなので、みんな超真剣に仕事をしています。あんまり忙しくなると、みんな色々と面白いことをやりだします。キャスター付きの椅子に座ったままクルクルクルクル回転してみたり、変な歌を作り出したり、変な話をしたり。みんな変なテンションになります。

話は変わりますが、昨日、午前中の仕事を上がって昼食を食べているときに、そういえばDから香りを感じたことないなと思いました。以下に書いた話は、昨日のできごとです。


きっかけは、一緒に食事していたKの香りです。おしゃれが好きなKは、いつも身なりに気を使っているため、整髪料やら香水やらのお洒落好きな人特有の香りがするのです。

私「ねえ、このKの香りって何なの?シャンプー?ワックス?香水?」

K「え?どうだろ?それ全部つけてるけど」

Kは腕を曲げて顔に近づけた後、水浴び後の犬のように首を振りました。自分の服や髪の香りを感じようとしたんだと思います。

K「自分だとわかんねー」

私「ちょっと失礼」

くんくん。私はKに近づいて香りをかいでみました。

私「多分、シャンプーとワックスと香水の香りかな」

K「さっきと同じじゃん。それが混ざった感じの匂いってこと?」

人間とは、香りがするものです。でもタルパは色々なようです。あちこちの先輩タルパーさんのタルパブログを読んだところ、最初から香りを持っていたタルパさんもいれば、タルパーさんの選んだ香りをまとっているタルパさんもいて、香りを持たない(もしくはタルパーさんに香りが伝わっていない)タルパさんもいるようです。

Dにも香りをあげようかな。欲しがるかな。

ていうか、そもそも人間の男性ってどういう香りをさせているんだろ?元彼は香水つけてたけど、男性みんながそうなわけじゃないよね。
興味がわいた私は、職場の人間を研究材料にさせてもらうことにしました。


とりあえず、うちの課の人をターゲットにすることにしました。他の課にわざわざ出向いて、何の用ですかって尋ねられたところで『いえ、ちょっと香りをかぎに』だなんて言えないですからね。
私は、一番頼みやすいSにお願いしてみることにしました。

私「S、香りかいでもいい?」

S「どうぞ」

予想通り、天然で穏やかなSはにこやかにOKを出してくれました。

私「ありがとう」

くんくん。

S「どうですか?」

私「ふんわりと良い香りがするね。洗濯洗剤の香りだと思う」

S「洗濯しましたからね」

Sは、天然独特の純粋で爽やかな笑みを見せました。


お願いしても了承してくれないだろうY先輩に対しては、勝手に香りをかがせてもらうことにしました。

作業をしているY先輩に背後から近づき、肩のあたりをくんくんしてみました。

Y「うわ!・・・何ですか?」

私「うーん・・・」

ハッキリ言って、匂いがわかりません。
Kのような香水のお洒落な匂いもしないし、Sのような洗剤系の自然な匂いもしません。無臭です。これじゃ参考にならないな。

私が眉間にシワを寄せると、Y先輩はちょっと怪訝な顔をしました。わけを知りたそうな表情をしています。でもここで説明すると面倒なことになると思い、私は早々にY先輩のデスクから離れることにしました。


私(あとは上司か・・・上司の匂いはなあ・・・)

上司の趣味はアウトドアです。見た目や言動からして、上司からはかなり強いアウトドアの匂いがしそうです。アウトドアにも2種類あって、お洒落スポーツなアウトドアと、本格的に泥や汗にまみれるアウトドアがあります。上司は間違いなく後者です。

私(かぐ前からわかるから、かがなくていいかな)

かがなくていいことにしました。


家に帰ってきた私は、さっそくDに尋ねてみることにしました。

私「ねえD、香りってほしい?」

Dは少し首をかしげて、それから口を開きました。

D「さゆの好きな香りなら、あったほうがいいね」

私の好きな香りかあ・・・香水は沢山持ってるし、好きな香りも沢山あるけど、全部女性用なんだよね。香水って、メンズとレディースがあるでしょ?

メンズの香水は元彼の使っていたものなら幾つか覚えてるけど、Dから元彼と同じ香りがするってどうなんだろ・・・

うーん。

私は自分の持っている香水を出して並べてみました。爽やか系から濃厚系、かわいい系からセクシー系まで一通りそろっています。お風呂上りに付けてみて、良い香りをかいでリラックスするのが好きだからです。でも、全部女性物です。

唯一、男性がつけても大丈夫なものは、サンタ・マリア・ノヴェッラです。これはシトラス系で、男性も使えるユニセックスな香りです。コロンなので香りもきつくありません。私は好きだけど、Dはどうかな。気に入るかな。

私「D、これをかいでみて」

私は自分の手首につけてDに差し出しました。Dは私の腕を手にとって、私の手首に顔を近づけました。

D「甘くて良い香りだね」

私「気に入った?」

D「もちろん。さゆの香りは僕にとって特別だからね。特別に甘くて良い香りだよ」

そういえば、前にも私から特別な香りを感じるって言ってたね。タルパがタルパーに対して感じる香りっていうのが、やっぱりあるのかな。そういうわけではないのかな。

私「私の香りじゃなくてね、この香水の香りはどうかな。気に入った?」

D「気に入ったよ。さゆが付けているからね」

うーん・・・Dは、私の香り以外の香りも感じているはずなんだけどなあ。前にそんなこと言ってたもんね。
この香水はあまりピンとこなかったのかな。今は仕事が忙しいから、年明けの、そうだなあ・・・6日過ぎとかに、香水店に行ってメンズの香水を選んでみようかな。テスターを使ってみて、Dにもかいでもらえばいいよね。そうすればDの気に入る香りがあるかもしれないなあ。

D「今日は、嗅覚の訓練をしたいのかい?」

Dはさっき私の腕を手に取ったまま、首をかしげました。

私「う、うーん、明日も仕事で忙しいから、嗅覚の訓練をするなら年明けの6日過ぎにしてもいいかなあ・・・」

朝早くから残業まで、一日ずっと忙しかったので、私はグッタリ疲れているのです。この時期に、仕事に気を抜くわけにはいきません。明日も朝が早いので、今日は早くベッドに入って休まないとまずいのです

私「明日も朝早いから、今日はもうベッドに入って休むね」

D「そうかい。ベッドに入るなら、触覚の訓練をしよう」

私「う、うーん・・・」

正直、今日は早く眠りたいのです。

私「もう今日は眠ろうかなって思うんだけど・・・」

D「触覚の訓練は、ベッドの中で休みながらでもできるよ」

たしかにそうです。触覚の訓練は私から触るのではなく、Dに触ってもらって行うため、私はベッドに横になるほかに何もする必要が無いのです。

しかし、触覚の訓練は休んでいる気にはなれません。何故なら、腕の内側の敏感な場所をDに優しく(やらしく?)触られ続けるので、心臓がどきどきとして目がさえてしまうからです。最初の頃の普通の触り方なら、そのまま触られながら眠ってしまうことができましたが、今の思わせぶりな触り方では駄目なのです。

しかし、Dは触覚の訓練を毎日楽しみにしているのです。その楽しみを奪うのもかわいそうです。

私「・・・ええと、じゃあ。5分間だけしようか」

D「・・・・・・」

Dは少し首をかしげました。その口元にはいつもと変わらない笑みが浮かんでいるのですが、なんとなく寂しそうにも見えます。

D「さゆに負担がかかるのは良くないね。そうだね、今日は5分だけにしよう」

Dはいつもの口調で言って、口元に笑みを浮かべました。全くいつも通りです。

私「ごめんね。年明けの6日には忙しいのが終わるから、それまで待っててね」

Dは口元に笑みを浮かべたまま、うなずきました。

D「さゆが僕に謝る必要なんてないんだよ。でも、待っているよ。楽しみにしているよ」

私が忙しいとDに構ってあげられないのが申し訳無いな・・・
私には仕事も趣味もあるし、職場の人も友達もDもいるけど、Dには趣味が無いし私しかいないからなあ。だから必然的に、タルパとしてタルパーを助ける的な仕事だけの生活になっちゃうんだろうね。何か趣味を覚えさせてあげようかな。そうすれば私が忙しいときにも寂しくないんじゃないかな。あるいは、ペットを作ってみるとか。タルパをもう一体作って動かすというのは私の能力的に難しそうだけど、小さな魚みたいなペットならできるかも。近いうちに、Dに相談してみようっと。

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