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ヒーリング

上司の件ですが、今日チーズを渡して「遅くなって申し訳ございません。お誕生日おめでとうございます」と言ってみました。上司は目をパチクリしながら「・・・え?あ、ありがとう。ていうか、よく知ってたな」という薄い反応でした。あ、あれ?誕生日を祝ってほしくてチラチラそわそわしてたわけじゃなかったんだ・・・また私が勝手に妄想して突っ走っただけかーーー!!



以下は、昨日の話です。数日前に、いつもお世話になっている大好きなタルパー様(お名前は伏せたほうが良いですよね・・・?)が、タルパさんからヒーリングを受けた記事を書かれていたので、私もDにやってもらいたくなって、お願いしてみました。

私「ねえD、もしヒーリングっていうものが、訓練しだいで私も感じることができるようになるなら、ちょっと訓練してみたいんだけど・・・だめかなあ」

Dはヒーリングが出来ません。以前、Dがそう言ってました。(詳細は過去記事「誤解」参照)でもそれは、最初にDと出会ったばかりの頃、まだ触覚の訓練を何もしていない頃に、Dに触られた触覚を私が受け取れなかったように、私がDのヒーリングを受け取れないだけかもしれないので、もしかして私の訓練次第でヒーリングができるようになるんじゃないかなって。

D「さゆは、どういうものをヒーリングだと思っているんだい?」

私「え?えっと・・・痛みを取ったりとか、心を癒したりとか・・・?」

正直、ヒーリングというものについて、どういう効果がどの程度あるのか私にはわからないんだ。だからDにうまくヒーリングを説明できなくて、そのせいでDがヒーリングできないのかなあ。

D「なるほどね。それなら、君が訓練しなくてもできるよ」

私「えっ」

Dは、私の無茶振りに対して、あっさりとOKをくれました。

私「できるの!?」

驚く私に、Dはこくりとうなずきました。

D「できるよ」

私「・・・い、いいの?ヒーリングしてくれるの?」

D「いいよ。ヒーリングするよ」

や、やった・・・!!

私「ありがとう・・・!!」

私がお礼を言うと、Dはもう一度うなずいて、いつもの笑みを浮かべたまま首をかしげました。

D「それで、どこの痛みを取れば良いんだい?」

私「えっと・・・」

そういえば今、別に痛いところ何も無いな。

私「痛みとか、特に無いんだけど・・・しいて言えば、少し肩こってるかな・・・?」

全然大したことないんだけど、一応仕事で少しは体が疲れてるかな。肩がこってなくはない。すごくこっているわけじゃないけど。
うーん、ヒーリングの効果を実感するには、もっと疲労が蓄積しているときとか、偏頭痛とかで具合の悪いときにやってもらったほうが良かったんだろうなあ。

D「肩だね」

こくりとうなずいたDが、ベッドの上に上がってきました。そのまま私の背後に移動したと思ったら、私の両肩にそっとDの両手が乗せられた感触と温度を感じました。

D「いくよ」

わあ、ドキドキする!!ヒーリングってどういう感じなんだろ!?肩に乗せられたDの手から、何かパワーみたいなものが送られてくるのかな!?そしたらどうなっちゃうんだろ!?

私「お願いします・・・!!」

・・・もみっ

私(・・・ん!?)

もみ、もみ、もみ、もみ、もみ、さすり、さすり、さすり、さすり、もみ、もみ、もみ、もみ

私(・・・ふ、普通に肩をもんでくれてる・・・!!)

もまれている感触も、Dの手の人肌の温度も、すごい気持ち良い・・・って、気持ち良いけど、これ、ヒーリングじゃなくて、マッサージだよね・・・!?

私(不思議な力を送ったり、不思議な力で体内の環境を変えたり、そういうのがタルパのヒーリングだと思うんだけど・・・)

これは、普通のマッサージだよね。普通の肩もみだよね。

D「どうだい?」

私「あっ、すっごく気持ち良いよ。ありがとう」

D「それは良かったよ」

Dは嬉しそうです。これはヒーリングじゃなくてマッサージだと思うけど、でも、もうそんなことはどうでも良いのです。だって、実際に気持ち良いし、何よりDがしてくれてるっていうことが嬉しいもんね。

私(・・・でも、Dのことだから、私の触覚を読みながら触ってるはずだよね。だから、私が気持ち良く思ってるかどうかは、私に尋ねなくてもわかってるはずなのに)

気持ち良いかどうか、わざと尋ねるなんて、そういうことしてるときみたいで恥ずかしーよ・・・!!

くすっと笑った声が、後ろから聞こえました。私がDの言葉にドキドキしたことで、私の触覚の中にそういう種類の気持ち良さが一瞬だけ生まれたことを、Dは敏感に感じ取ったようです。やっぱり触覚を読みながらマッサージしてたんだね。は、恥ずかし・・・



私「ほわああ・・・なんか、エステのマッサージみたい・・・」

人の手でマッサージされるって気持ち良いね。手の温度が気持ち良いし、自分でするときと違って手が疲れないし。それにしても、上手だなあ。私が過去に指圧師さんや整体師さんから受けたマッサージの記憶を読んでるのかな。多分そうだよね。ふわふわ優しくもんだり、ぐいぐい強く押したり、さすって血行を良くしたり、やり方がそっくりだもん。

私「D、マッサージ上手だねー・・・」

気持ち良くて、眠くなってきたー・・・

D「お気に召したなら良かったよ」

なんか、甘くて良い匂いするし。一度だけエステで受けたマッサージみたい。確かあのときは、良い匂いのアロマでリラックスしながら、マッサージしてくれるっていうサービスだったんだよね。ゴージャスな気分になれて良かったけど、普通の整体院に比べて値段がメチャクチャ高いから通い続ける気がしなくて、一度だけしか行かなかったけど、あのときみたいな良い香りがするね。

私「良い香りがするけど、これってDが作ってくれた幻臭?」

ぼーっとしながら言うと、Dがくすくすと笑う声が後ろから聞こえました。

D「これは、さゆが干した洗濯物の洗剤の香りだよ」

あ、忘れてた。さっき洗濯したんだ。デリケートなスカートだから、お洒落着洗いで洗って部屋干ししたんだった。

D「・・・君に、幻臭を与えることは慎重になるべきだと思っているよ。君は嗅覚に関しては敏感で繊細だから、幻視や幻聴とは違って、君にとって幻臭は現実と区別がつきにくくなるかもしれない。そうなると君にとっては不便だからね」

そっか、だからDに香りをあげると言ったときの反応が微妙だったんだね。(詳細は過去記事「香水」参照)Dは私のために色々考えてくれていたんだ。

私「Dの香りは、幻臭として感じないほうがいい?」

D「君にとってはね。君が僕のために香水を探してくれるのは嬉しいけど、僕は君が心配だからね」

私「・・・そっか」

Dが警告するくらいなら、本当に私の精神にとって、あまり良くないことなんだろうな。

私「じゃあ、Dの香りはイメージするだけにしとこうかな」

D「そうだね。それがいいよ、さゆ」

私「うーん、どういう感じがいいかな。Dは自分の香りを感じることはあるの?どんな感じの香り?」

Dは少し沈黙して、考えながら話し始めました。

D「・・・僕達の香りは、人間の感じる香りとは違うからね。これを、あえて嗅覚として表現するなら、静謐の空気か、夜空の色か、安寧の温度か・・・」

全然、香りって感じじゃないね。イメージってこと?どっちにしても、Dみたいな生き物の感じている香りって、人間の感じている香りとは全く違うみたいだね。

私(Dの香りをイメージするのは難しそうだな。調香してみたいなって思ったんだけど・・・)



私「もういいよD、手が疲れちゃったでしょ?すごく気持ち良かったよ。本当にありがとうね」

後ろを振り返ってDにお礼を言おうとしましたが、Dはいつもの笑みを浮かべたまま首を横に振りました。

D「平気さ。僕の体には『疲れ』という現象が起きないからね」

私「え!?」

またもや驚いた私に、Dは楽しそうに笑みを深くしました。

D「僕は、人間とは違う体のつくりをしているからね。物理的な質量を持たない僕の体には、時間や運動の負荷による疲弊は起きないのさ」

なんだか、Dは少し得意げに見えます。かわいいなー。

D「だから、もう少しさせておくれ」

Dは再び私の肩に手を置いて、さすり始めました。

私「ありがとう・・・」

そうなんだ、Dは、疲れないんだ。
あ、でも、体はってことは、精神には疲れが起きることもあるのかな。今まで、Dが精神的に疲れた様子を見せたことは一度も無いけど・・・

私「悩みとかあったら、何でも言ってね」

D「? 」

Dは後ろにいるから私には見えないけど、いつもみたいに不思議そうに首をかしげているのかな。

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