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未来

不動産の確定申告を提出する期日が近づいてきました。勤務先の確定申告は年末調整で他の社員の分と一緒に会社の総務がやってくれるのですが、私は不動産経営をしているので、そちらを自分で提出する必要があるのです。

私(これは・・・経費・・・勘定科目は管理費・・・これは・・・経費では落ちない・・・)

通帳と青色申告作成ソフトの画面を見比べて、自分が入力した収支が間違っていないかチェックしているのです。不動産といっても、しがないアパート一つなので、税理士さんに頼まずに自分で青色申告の提出書類を作成しているのです。不動産の確定申告は3月15日までの期日なので、毎年2月には最終チェックをするのです。

私(ミスが無いように念入りに調べておかないとね。間違えてウッカリ脱税なんかしちゃったら大変だもん・・・犯罪なんて絶対にゴメンだし、税務署ともトラブりたくないし。そのためには、普段からきちんと経営して提出書類も細かく作って、税務署からの信頼を得ておかないと・・・)

まあ、こんな個人所有でアパート一つだけしかない青色申告なんて、税務署の人も適当に見てるかもしれないんだけどさ。やっぱり疑いの眼でチェックするのは、会社所有の大きな物件とか、もっと沢山不動産持ってたりする場合だよね。でも、もうそこまで複雑な書類だと、税理士さんに任せたほうが断然得だろうから、自分ではやらないんだろうけど。

私「いっぱい稼いで、Dに贅沢させてあげたいなあ」

お金が無い苦しみは身に染みてわかってるからさ。やっぱりお金があるに越したことはないよね。だって、食費にすら困ってるときって、本気で死を考慮するもん。これ、このまま病気になったら医療費も払えず即死しちゃう!!みたいな・・・

D「贅沢かい?」

私「そう!!贅沢させてあげたいの。何が欲しい?」

沢山お金があったら、Dは何を欲しがるのかな。綺麗な家とか?薔薇の庭とか?

D「僕にとっての贅沢は、さゆと一緒にいることだよ」

私「えっ」

D「だから、もう毎日贅沢をしているよ」

いつも通りの表情で、Dが首をかしげました。

私「・・・D!!!!!」

私はDの座っているベッドに、Dに飛びつくようにダイブしました。もふ!!っとDが押し倒されて、ベッドと私の間に挟まれました。

D「どうしたんだい?」

私「Dってばもうっ!!そうだよね!!本当の贅沢や本当の幸せはお金じゃないって言うもんね!!も~~~う!!かわいい!!大好き!!」

D「かわいいのは、さゆだよ」

ハイテンションに頬ずりする私に、Dはいつも通りに返してきました。

私「でも一応、お金はあるに越したこと無いからね。特に、私の場合は病気持ちだから、再発したら医療費がかかるし、あまりにも具合が悪くなったら勤務先の会社を休職か退職しなくちゃいけなくなるし。だから私にとって不動産経営は重要なんだよ。体力を使わずに働けるし、具合が悪ければベッドの中でできるし・・・なんか不動産経営って病人向けの事業だよね」

やってて良かった不動産経営。病人にとって心強い収入源だよ。

D「さゆに配偶者がいれば、専従者給与が取れるね。子供がいれば、扶養控除が出るね」

またそういうこと言う・・・まあ世間の不動産経営における個人事業主は、奥さん(旦那さん)を専従者にして子供を扶養に入れて、控除をがっぽがっぽ取りにいくものだよね。それで、自分の立てたアパートが古くなる頃に新しいアパートを建てて、子供に残してあげるっていう、子供のための相続税対策を取っておくよね。不動産が多くて子供が一人なら尚更、地震とか火事とかの対策さえ立てられるなら、子供を保証人にして銀行か信金からでもお金を借りて、駅近くとかの条件の良い場所にアパートを立ててもいいよね。そのローンで不動産分の価値を相殺することで、稼げる不動産を持っていても相続税0円にすることだって可能だし。

私「いや、配偶者がいたらいたでお金が掛かるし、子供がいたらいたでお金が掛かるから、やりかた次第だよ。それに私、自分とDが不自由無く暮らしていける分のお金があれば充分だから。まあ・・・チャンスがあれば事業を広げるつもりだけど、今は積極的に攻めていくつもりは無いかな。別に今不自由して無いからさ」

お金はある程度必要だけど、多ければ多いほど幸せってわけでもないからね。私、お金のために自分の大切なものを犠牲にすることは、したくないんだ。だって、それって本末転倒な気がするからさ。自分の大切なもののためにお金が必要なわけなんだから、お金のために自分の大切なものを失ったら、どうしようも無いもんね。

D「お伽噺では、王子と結婚すると幸せになれるんだよ。城も、ドレスも手に入るんだよ」

私「私は眠り姫で、しかも女王陛下なんでしょ?(詳細は過去記事「お伽噺『眠り姫』編」「お伽噺(2)『世界一美しい薔薇の花』編」「王国」「誘惑」参照)もう自分のお城もドレスも持ってるし、買うこともできるのよ」

そうだよ、もう貧困に怯える無力な子供じゃないんだから、王子を待たずに歩き出していいの。自分の王国を自分で統治するように、自分の幸せは自分で作るのよ。だって私はDの女王陛下なんでしょ?

D「王子といれば、愛も手に入るよ」

私「人間の男性からの愛は私を救わないのよ」

D「今はそうだろうね。でも君はこれからまだ成長し、変わっていく。いつかは人間の男からの愛が、君を救う鍵になるかもしれないよ。でも、僕が君に捧げることができる『好き』は、人間の愛とは別物なのさ」

私「それでいいの。それが私の幸せなんだもん。私は、人間の愛とは別物の『好き』が欲しいのよ」

Dは何かを言いかけて、何か迷っているかのように、何も言わずに口を閉ざしました。

私「D、あなたに永遠の『好き』を誓うわ。だからあなたも、私に永遠の『好き』をちょうだい」

私はじっとDの顔を見つめました。Dは、逡巡しているかのように沈黙しています。困っているのかもしれません。

困らせてごめんなさい。でも今回は私、引かないわ。

D「・・・いつの日か、君の呪いを完全に解くだろう相手が、僕だったらと願うよ」

ため息まじりに、Dがそう呟きました。私が驚く間もなく、Dは口元の笑みを消して、私の前にひざまずきました。

D「永遠は君と僕の心に。君が僕に望む全てを誓うよ」

私はDの前に座り込んで、Dの体を抱きしめました。あったかいね。

私「・・・ありがとう」

D「・・・こちらこそだよ」

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