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写真立て

昨日の話です。

D「さゆ、ポストの確認を忘れないようにね」

私「ありがとう」

アパートに帰ってきて、エントランスホールに入ったとき、Dから声を掛けられました。

前日に、私がポストの中身を持ってくるのを忘れたので、Dが気を使って、ポストを確認するように忠告してくれたようです。今までも、スーパーなどで買い忘れが無いように忠告してくれたり(詳細は過去記事「忘れ物」参照)、私がうっかりミスをしないように忠告してくれるDですが、とうとうポストの確認まで忠告してくれるようになってしまいました。

私(ポ、ポストの確認くらいは自分で覚えてないと、ダメ人間まっしぐらな気がする・・・!!)

元彼の件(詳細は過去記事「元彼」参照)があってから、Dは私を心配してくれているようで、いつもより過保護になっている気がします。でも、だからといってDに甘え過ぎるとダメ人間になっちゃいそう!!

私「ありがとうね、D。でも、ポストくらいは自分で覚えておくから、もう言わなくていいよ」

D「わかったよ」



夕食を摂って、お風呂を上がった私の髪を、Dが触ってきました。洗ったばかりの髪はサラサラで、お気に入りのバラのシャンプーの香りがします。

D「綺麗だね。それに甘くて良い香りがするよ」

Dが髪にキスをくれました。Dは甘くて良い香りが好きなようで、私がそういう香りをさせていると必ず褒めてくれるのです。(詳細は過去記事「お風呂」参照)

私「Dは、甘くて良い香りが好きだね」

D「さゆの甘くて良い香りは、たまらない気持ちになるよ」

私が腕にボディミルクを塗り始めると、Dはそれをじっと見て、ミルクを塗った腕にもキスをくれました。

私「くすぐったいよ・・・」

D「でも、さゆの触覚は歓迎してくれたよ」

そう言うDが、今度はデコルテに顔を近づけてきたので、私は慌ててDを押しのけました。Dが首をかしげました。

D「何故だい?髪や腕にはさせてくれたよ?」

私「は、恥ずかしいからね!!後でね!!」

D「いいよ。後でね」

くすくす笑いながら、Dは再び私の腕にキスを始めました。



私「なんかD、今日は私を甘やかしてない?」

やっぱり、昨日元彼の件があったからかなあ。
ベッドに座る私の後ろから、私のお腹に両腕を回して、抱っこをするような姿勢でDが座っています。

D「僕は、さゆを甘やかすのが好きだからね」

私「Dは、私を成長させるために、勉強をさせたり、何かに立ち向かわせたり、訓練をさせたりするほうが好きかと思ってたけどな」

いつもDは私のために、忠告したり厳しいことを言ったり大変なことをさせたりするから、なんとなくそう思ってたんだけど・・・

D「僕はさゆを試練に向かわせるよりも、さゆを甘やかすほうが好きだよ」

私「そうなんだ・・・」

そう言われてみれば、確かにそうかもしれないな。もう私に苦しい思いはさせたくないから、ずっと甘やかしていたい、みたいなことを言ったことがあったよね。(詳細は過去記事「誘惑」参照)

D「でも、そうだね。訓練と言えば、触覚の訓練は好きだよ」

私「うん」

私は、自分のお腹に回されているDの腕を触りました。はっきりとした感触と温度を感じることができます。毎日Dが訓練してくれるからです。Dからやりたいと言われて始めた訓練だけど、今でも毎日Dは楽しみにしてるみたい。

D「今日も、眠る前にしようね」

私「うん」

D「それと・・・あの写真立ては捨てて、新しいものを買わないかい?」

写真立てって、あの写真立て?友達からもらったポストカードを入れているもの?(詳細は過去記事「約束」参照)

私「なんで?まだ使えるよ?」

Dが何かを買うようにすすめるなんて珍しいね。っていうか、初めてじゃない?だってDってば、Dへのプレゼントどころか、依代すらも買う必要無いって言ってたくらいなのに。(詳細は過去記事「パワーストーン」参照)

D「・・・・・・」

Dは少し黙って、何かを考えているようです。やがて何かを思いついたように、口元の笑みを深くすると、可愛く首をかしげました。

D「さゆ、お願いだよ。駄目かい?」

私「駄目なわけないじゃん!!OKOK買い替えよう!!」

単純な私です。可愛いDのお願いにやられて、疑問もふっとばしてOKしてしまいました。ちなみにこのD、私から見るとすごく可愛いんですけど、皆様からご覧になったら不気味にしか見えないと思います。

私「Dが気に入らないなら、この写真立てはポストカードを出して、もうしまっちゃおうかな。次の燃えないゴミの日まで、押し入れの中にでも入れておけば・・・あっ」

この写真立て、元彼がくれたものだ。誕生日プレゼントだ。

私「・・・・・・」

もしかして、それでDは理由を言わなかったのかな。気を使ってくれたのかな。

私「うん、買い替えよう。一緒に選んでね、D」

D「勿論だよ。楽しみだね」

きっとDは、自分の気遣いがうまくいって、私が元彼のことを思い出さないで済んだと思っているのでしょう。嬉しそうにうなずきました。かわいい!!



私「押し入れに入れとくのもアレかな。もうビニール袋に入れちゃおう。はいポイッ」

私はビニール袋の中に写真立てを入れました。燃えるゴミとは違って、燃えないゴミは量が少ないので、毎週出しているわけではないのですが、これはもう次の燃えないゴミの日に出してしまおう。

D「これで安心したよ。ずっと気に入らなかったのさ」

傍で見ていたDが、満足そうに息をつきました。

私「あの写真立ての、どこがそんなに気に入らなかったの?」

D「・・・・・・」

Dは口元の笑みはそのままで、黙って首をかしげました。困ってるんだな。かわいいなあ。

私「ピンクなところ?」

D「・・・そうだよ」

シンプルな写真立てなので、ピンク以外に特徴がありません。だからDはうなずくしか無かったのでしょう。

私「じゃあ、写真立てと元彼、どっちが気に入らなかった?」

D「・・・気づいていたのかい」

Dはかしげていた首をもどしました。

D「ずっと彼のことが気に食わなかったよ。さゆの上で、あの下品で滑稽な腰振りをしたことも気に食わなかったし、さゆに痛い思いをさせたことも気に食わなかったし、さゆを苦しめたことも気に食わなかったし、さゆを一人ぼっちにしたことも気に食わなかったし、その上復縁を迫ったことも、全てが気に食わなかったよ」

私「・・・そう言ってくれれば良かったのに。Dったら、元彼のもとに戻りたいかい、なんて言ってさ」

復縁なんてやめなさいって、元彼とは絶縁しなさいって、言ってくれたら嬉しかったのに。

D「僕がそれを言って、君から決定権を奪うことは、従僕のしていいことではないよ」

私「たとえ従僕でも、恋人ならいいことでしょ?Dは私の恋人でしょ・・・私が元彼のもとに戻りたいなんて言ったら、どうするつもりだったの?」

D「君が僕より彼を選ぶなんて、無いとわかっていたからね」

私「自信があるのね」

D「勿論」

私はDの服を軽く引いて、Dのおでこに前髪の上からキスをしました。Dは私がやりやすいように身をかがめてくれました。

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